研究開発から製造、品質管理まで幅広い職場で活躍する新入社員
山本佑 研究開発部
研究開発部で、材料に関する仕事をしています。パイプが使用される環境は様々ですが、より厳しい環境でも使用できるような材料を開発しています。ひと口にパイプといっても材料だけでも何十種類もあるのですが、その中でも13%クロムステンレス鋼という高級素材鋼の研究を主に担当しています。
具体的には、まずパイプの材料の組成を、材料工学の立場から設計します。その材料を厚板にして種々の試験を行います。特性の良い材料は実際に工場で試圧を行い、パイプでも特性が保たれているかを確認します。試圧は製造部や品質管理部との相談が不可欠であり、それも含めて多くの部署とつながりを持っています。
工藤直哉 製造部 大径管工場
製造部に所属していまして、大径管工場の圧延班で仕事をしています。圧延というのは、ビレットと呼ばれるパイプの元になる鉄の棒を、文字通り圧して延ばしパイプ状にしていく業務です。ここで、ビレットを熱する加熱炉を担当しています。実際に加熱炉の温度調整を操作するのではなく研究をしています。ビレットは高温で熱すると、酸化したゴミのようなものが出て、これがロスにつながります。その出る量を調査し、加熱炉でどれくらいスケールロスが出るのかを調べています。そして、このロスがどのような条件で増減するか、データを整理し、来年に大径管の圧延職場に導入されることになっている、コンピュータによって、工場内に流れている製品を管理するシステムに取り込む予定です。
富田陽子 品質管理部
品質保証室で働いています。ここでは、お客さまから要求された仕様に従ってパイプが製造されているかどうかを管理し、そのパイプをお客さまのところに届けるというのが中心の仕事になります。
パイプが仕様に従っているかどうかは、製造後にさまざまな試験をしてその結果から判断するわけですが、現在その試験は外部に委託しています。試験は、パイプを引っぱる、押し曲げる、成分を調べるといったものがありますが、その際、パイプそのものを使うのではなくて、数10センチ程度のものにカットした試験片を使用します。この試験片の加工も外部に委託していますが、加工機レイアウトの見直しや新型加工機の導入により、パイプ製造から使用確認までのリードタイム短縮を検討しています。
今どれだけの試験片が加工され、外部に試験が委託されているかの調査から始まります。そして加工は実際にどういう機械で可能か、その要望をエンジニアリング部の方へ提案し、相談しながら設備を決めていくという仕事になります。
服部功 製造部 小径管工場
製造部、小径管工場の圧延班にいます。私はパイプの肉厚に関する仕事をしています。また、小径管の特徴として、管端(パイプの端)は引っぱることができないので、どうしても肉厚が厚くなりがちです。圧延の設定をいろいろ変えることで薄くする研究をしています。圧延は、マンドレルミルというパイプを延ばす機械で行
われます。中心部にマンドレルバーという棒状のものがあり、外側にはローラーがあって、この両方でパイプを圧延してカタチを整えます。ここにかかる力を調整することでパイプの厚さを変化させるのです。
畠山智行 エンジニアリング部
エンジニアリング部で、工場内の機械、電気設備といったものに関わる仕事をしています。現在、小径管工場のマンドレルミルから出る粉塵を減らすことに関するプロジェクトに関わっています。これは服部さんのいる製造部圧延班からリクエストが来たもので、富田さんの方からは先ほど話が出た、試験片の加工機の相談が来ています。
パイプを圧延する際、圧延するためのバーに潤滑剤を塗布するんですが、アスファルト系という潤滑剤は、すごく粉塵が出ます。この潤滑剤を変えることで、粉塵を減らすことができます。これの装置に関わる仕事全般を担当しています。